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主な遺構・遺物 |
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ページの概要: |
聖寿寺館跡発掘調査で出土した遺構や遺物について、説明します。 |
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掘立柱建物跡(ほったて ばしら たてもの あと) |
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聖寿寺館跡の発掘調査で確認した掘立柱建物跡は4棟ありましたが、最も大きなものは桁行7間に梁間5間、棟通は南北方向で、四面に庇が廻っているものでした。身舎は梁間3間、桁行5間。また柱間寸法は桁行で1間を1.96m(約6.5尺)に、梁間を2.02m(6.7尺)に取っていました。内部は間仕切りがなく1室に造られており、あたかも寝殿造りの主屋のように見えるものでした。
その他の掘立柱建物跡は、桁行4間、梁間2間のものや、桁行2間、梁間1間の小規模なものでした。 |
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竪穴建物跡(たてあな たてもの あと) |
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聖寿寺館跡から確認される竪穴建物跡は、深さが50cmより浅いものと、それ以上に深いものの二つの形態がみられます。
浅いものは平面形が方形あるいは長方形を示し、出入口と考えられる張出部を有するものが多いのが特徴です。出土遺物は比較的少ないものの、陶磁器のほか櫛払や中柄といった骨角製品が出土しています。
深いものは平面形が方形で張出部は存在しません。梯子を使用した痕跡が見られたものもあります。中からは天目台や陶磁器、鉄製品等が比較的多く出土しています。中には遺構確認面から床面まで150cmを超える深さのものもあります。 |
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大型竪穴建物跡(おおがた たてあな たてもの あと) |
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平成10年度の調査により確認された大型竪穴建物跡は、館跡南東に位置し長軸14.2m、短軸6.2m、中世の竪穴建物跡としては国内最大級のものです。なお、出入口までを含めた長軸は約19mで、内部は壁際に柱穴が巡り、桁、梁とも柱間寸法が短く、板壁立の建物と推定することができます。他に焼土等の痕跡や施設痕は発見されていませんが、床面が硬く踏み固められているので、倉庫や工房として使用された可能性が高いと思われます。 |
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堀跡(ほりあと) |
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堀跡は聖寿寺館跡本体の北側から東側にかけて鍵状に確認できます。平成8年度には北側の堀跡の試掘調査を行いました。その結果、堀幅約12m、深さ6.5mで、当初は薬研堀であったものを箱堀に造り替えているようでした。また、この堀は水堀ではなく当初から空堀であったことが判明しました。 |
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陶磁器(とうじき) |
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出土した陶磁器のうち中国産のものは、青磁の碗・皿・香炉・酒会壺・白磁の碗・皿・小坏、五彩(赤絵)の皿・小坏、染付の碗・皿、瑠璃釉磁器などがあります。国産のものとしては瀬戸・美濃焼の皿・天目茶碗・瓶子、越前焼の甕、瓦質土器の風炉や香炉、ほかに茶壺が出土しました。青磁酒会壺・瑠璃釉磁器などは当時としては高級品であり、南部氏の経済力、文化力を示すものと思われます。
写真は左から白磁、染付、青磁。 |
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金属製品(きんぞくせいひん) |
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金属製品は、刀子・鉄鏃・獅子をかたどった刀装具・切羽・小札などの武器・武具や鎌・鋸などの農・工具のほかに笄(こうがい)・簪(かんざし)・鋏・釘・鞐(こはぜ)などがあります。また金属製品製作の道具として坩堝(るつぼ)も出土しています。 |
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骨角製品(こっかくせいひん) |
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聖寿寺館跡から出土する特徴的な遺物として、骨角製の中柄と櫛払(くしばらい)があります。中柄は鏃(やじり)と矢柄をつなぐ道具で、北海道の近世アイヌ民族が使用した弓矢に多く見られるものです。櫛払は化粧道具の一つで、櫛についた汚れなどを払うものです。その他、ヤス・ピン・鞐があります。 |
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漆器(しっき) |
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出土例の極めて少ない金粉装飾の天目台のほか、椀・折敷等が出土しています。
写真は天目台。 |
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石製品(せきせいひん) |
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石製品は、茶臼・臼・硯・砥石等が出土しています。
写真は硯が出土した様子。 |
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古銭(こせん) |
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古銭は、開元通寶や元豊通寶など135点出土しています。 |
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その他 |
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食料関係では、魚骨・貝・獣骨、炭化した米・麦・粟・稗・胡麻など、他には炭化した麻・布・糸が出土しています。
写真は炭化布。 |
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