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【連載】谷中ご夫婦達者村滞在記 |
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平成17年5月6日からの3カ月間、神奈川県横浜市から達者村に長期滞在した谷中藤雄さん・正子さんご夫婦の滞在記をご覧になれます。 |
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【下巻】名川町は北のまほろば |
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【広報ながわ2005年8月号】
名川町に来てひと月ばかりの頃、ふと一冊の本を想い出しました。「北のまほろば」司馬遼太郎の街道を行く四十一です。新しい中学校の図書室に置いてなく、公民館に無理にお願いして取り寄せて頂き、再読いたしました。「まほろば」とは古語で、まろやかな盆地で周りが山波に囲まれ、物成りがよく気持ちのいい野。沢山(さわやま)(さわやま)に人が住み穀物が稔っていなければならないと書いています。名川町がこの「まほろば」にぴったりな地に思えたのです。
秀吉の頃四万五千名の津軽藩が江戸中期以降、実高三十万石とあげ、現金を得るため「ヤマセ」の悪風を知りながら無理な米作りをし「ケカチの国」となった過去があります。先日是川遺跡や三内丸山遺跡を訪ねました。青森県は縄文時代、木の実や山菜、魚介類、動物と、食べ物が豊富にあり生活は豊かでした。大型掘立柱建物跡をはじめ、土器、土偶、赤色漆塗りの櫛まであり、文化の高さ、生活の豊かさをこの目で確かめることが出来ましたが、今名川町が「ヤマセ」を知ったうえで、米やリンゴだけでなく、サクランボや梅、桃、梨・・・・・と次々に果物作りに努力し、生産し続けています。サクランボも山形から取り寄せた苗木ではなく、名川町の地に適した木の研究も始められたと聞きました。また、達者村に力を入れ町の発展に努力しています。それが名川町の豊かさを導いていると思うのです。
週2日の農業体験や様々なイベントに参加させていただき、名川町の大勢の皆様を始め、福地村、南部町の皆様との交流もありました。また、私自身、新聞、ラジオ、テレビ等マスコミを通して、達者村のアピールに努力して参りましたが、達者村発展の第一歩のお手伝いが少しでも出来たと評価いただければうれしく思います。
名川町の皆様ありがとうございました。私には貴重な3カ月でした。 |
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【中巻】諏訪神社考 |
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【広報ながわ2005年7月号】
先日神奈川県の知人が「こちらの諏訪神社には大きな樅の木がある事で知られている」というので早速訪ねました。噂どおり正面左側に立派な大木が鎮座しています。境内に入ると数人の村人が来る祭りの行事等話し合っていました。挨拶も早々に周囲の様子を見てまわり気が付いたことがあります。この注目すべき大木は全部で五本あり、成長度合い(幹の太さ)がそれぞれ違い、植わっている場所の高低差も最大1メートル位の段差があります。それなのに梢の高さが同一であるのは植物学的に見ても不思議です。高台にそびえている他の木々も数十本あるにも拘らず、この大木を含めて「雷」にやられた形跡が見られないことも大変興味深いものがあります。
「注連縄(しめなわ)」についてですが、真中に垂れた縄飾りが一個紐で取り付けてありますが、大社(長野県諏訪大社)の場合、約1メートルの大きさで縄に編み込まれているものが数個下げてあります。この形式は神代から受け継がれ現在に至っていると思われますが、当地の諏訪神社においては、普通の神社に見られる1本縄式ではなく、注連縄に縄飾りを1本下げることにより、他社との別格を表現したと思われます。大社は神代によりの古社で御神体は「鎌」ですが(諏訪湖=海=八戸の海)自然災害に対する信仰から、当地の場合「ヤマセ」と呼ばれる白い恐怖を断ち切ってもらいたいという「風切り鎌」の意味を持っている社と考えてもよいのではないか?大社は海神族の神をまつっているので、この諏訪神社も太平洋から馬淵川を御渡り、直進の町内の道を通りながら社殿に御入り願うように回廊が設けられていますが、わざわざ風を迎え入れているように思えてなりません。
達者村たる名川町に参りまして1カ月余り。諏訪神社にお参りして心静かに梢を渡る風の音を聞いておりました。 |
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【上巻】自己紹介と町の印象 |
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【広報ながわ2005年6月号】
名川町の皆様「こんにちは」。神奈川県横浜市よりはるばるやって参りました。夫妻共々登山、スキー、サイクリングとアウトドア派です。富士山、北岳、赤岳と登り、スキーは長野、北海道、カナダ、スイスと出かけて行きます。又サイクリングはマウンテンバイクで東京、横浜の名所巡りや多摩川、鶴見川の上流を目指してペダルを踏んでおりました。そして、スポーツ中に怪我のないように毎日のストレッチ体操は欠かせません。毎日家の近くの公園でジョギング、ウォーキング、手足を伸ばしての体操をしています。手足・腰・目の老化を防ぐこと、現状維持と強化の為でもあります。スポーツ以外の趣味では音楽や芝居の鑑賞です。特に歌舞伎が大好きで毎月昼夜欠かさず観に行きます。東京のJA農協会館で開かれた農村歌舞伎も大変興味深く観させて頂いたこともあります。音楽はクラシックコンサートだけでなく、たまには演歌もとNHKホールで火曜日に放映されている「歌謡コンサート」をよく見に出かけております。
さて名川町の印象ですが、町に入ってすぐ感じたことは新緑と満開の花の多いことでした。ピンク、白、赤と果物の花が咲き乱れ、レンギョウや山ぶきの黄色の花々の美しいことでした。桃源郷とは、こんな所だと思いました。又役所や町民の皆様のあたたかな歓迎でした。たった1度訪れただけの私共をこんなにもにこやかに快く迎えて頂き、本当にうれしく思っております。
ちょうど1週間になりますが、あちこち町の地理を覚えることも兼ねてドライブがてら買い物等をしておりますが食料品、特に野菜や魚類の豊富なことには驚いております。目下、山菜に魅せられています。フキやタラの芽を始め、今まで目にしたことがなかったウルイやアイコのおひたし等、それから頂いた大きな長イモの美味しいこと。勿論せんべい汁やひっつみ等々、農業体験でりんごの摘花を手伝わせて頂きましたが、このりんごの美味しさは名川町で知った本物のりんごの味でした。
これから3カ月、皆様と何処かでお会いする機会があると思います。どうぞよろしくご指導ください。この町は大好きです。きっと第二の故郷として私共の心を支えてくれる町になることと思っております。 |
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